1 「安定」
世の中のため、社会的に必要不可欠な仕事
介護職に関する6つのキーワードの1つ「年収」について。
介護施設で管理者として活躍する「介護のマネージャー」に介護職の年収や待遇について聞きました。
介護職を辞めた理由の3位が「収入が少なかった」というデータがあります。
介護職は収入が少ないのでしょうか?
そうですね。
私は特別養護老人ホームから介護のキャリアをスタートしたのですが、当時で、月給18万円ほど、賞与が夏冬あわせて50万円ぐらいだったので、年収250万円〜300万円ほどでしょうか。
調べると、全業種の平均年収が461万円、介護士の平均年収が318万円と出てくるので、やはり介護職の年収は低いように思えますね。
民間の施設ですと、施設によって給与も幅があるようです。
あとは夜勤をすると夜勤手当がつくので、夜勤をたくさんするかしないか、によっても異なりますね。
国が介護職の給与を上げる支援をしていると聞きました。
「処遇改善手当」ですね。
給与が低いことが介護職員の不足を招いているということで、事業所が介護職の処遇を高めるために国がサポートしています。
その手当が、介護職の給与に上乗せされるイメージですか?
使い方は事業所が決めますが、介護職の給与に上乗せすることで、介護士の年収が400万円以上になっている事業所もあると聞きます。
他には、ITや介護ロボットなどの導入で、仕事の負担を減らす取り組みにも使われています。
年数を重ねれば、収入がある程度あがっていくのでしょうか?
そうですね。
初任給が18〜20万円で、20代でも24〜25万円ぐらいまでは上がっていくと思います。
プラス賞与があるので、小売店の販売職や飲食業で働いていた同世代よりは、給与はもらっていたと思います。
資格やポジションによって、年収は変わるんですか?
資格手当やリーダー手当が支給される事業所が多いと思います。
また、ケアマネージャーや施設の管理者になると年収は高くなりますね。