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企業研究
最終更新日:2026/07/01(1年ごとに更新)
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企業について
🏢会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | いちご株式会社 |
| 証券コード | 2337 |
| 設立年度 | 2000年(公開情報に基づく) |
| 資本金 | 約268~269億円規模(公開情報に基づく) |
| 従業員数 | 単体は少数精鋭、本社機能中心/グループ連結では数百名規模(公開情報に基づく) |
| 本社 | 東京都千代田区丸の内(公開情報に基づく) |
| 支店・拠点数 | 全国で不動産を保有・運用、ECO発電所64か所(2026年2月末)。「支店数」の明示は確認しづらいが、実運営は本社主導色が強い |
| 事業規模の参考指標 | 保有運用物件数 約250棟、総テナント・入居戸数 約5,000件、累積運用資産残高 2兆円以上、全体資産残高 6,704億円、自己保有資産残高 3,050億円、ECO発電所64発電所・約200MW |
⭐企業理念
- 公式サイト全体から一貫して見える軸は、「サステナブルインフラの『いちご』」として、
- 現存不動産の有効活用
- クリーンエネルギーの創出
- 地域貢献と日本の豊かさの追求
を両立させること。
- 現存不動産の有効活用
- 「心築(しんちく)」という独自概念を前面に出しており、壊して作るのではなく、今ある不動産の価値を高める思想が強い。
- ESG・脱炭素・地域活性化を経営の中心に据えている点が、一般的な不動産会社との差別化要素。
📊事業内容
いちごの事業は大きく3本柱です。
1. 心築(しんちく)事業
- 既存オフィス・ホテル・商業施設などを取得し、バリューアップして収益性を高める事業。
- 単なる転売ではなく、運営改善・リニューアル・テナント満足度向上まで踏み込むのが特徴。
- 代表的には、オフィス、ホテル、商業施設、底地等を全国で保有・運用。
2. クリーンエネルギー事業
- 遊休地活用を含めた太陽光・風力発電所の開発・運用。
- 2026年2月末時点で、64発電所、約200MW。
- 年間CO2削減量は103,954t-CO2。
- FIT/FIPや再エネ需要、脱炭素政策の追い風を受けやすい。
3. アセットマネジメント事業
- 投資家向けに不動産・インフラ資産を運用。
- いちごグループは
- いちごオフィスリート投資法人(8975)
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- いちごグリーンインフラ投資法人(9282)
に関与。
- いちごオフィスリート投資法人(8975)
- 累積運用資産残高2兆円以上という点からも、AM機能は同社の重要な収益基盤。
補足的な成長テーマ
- セットアップオフィス
- ブランドホテル「THE KNOT」
- HOTEL IL PALAZZOのRe-Design
- 農業事業
- AIホテル売上管理システム「PROPERA」
- 不動産セキュリティ・トークン関連発信
📈業績
公式抜粋には5期一覧数値がないため、以下はIR・有価証券報告書等の公開情報ベースの概数です(公開情報に基づく)。
不動産会社のため、年度ごとの売却タイミングで売上・利益はぶれやすい点に注意。
| 決算期 | 売上高/営業収益 | 純利益 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2020年2月期 | 約620~630億円(公開情報に基づく) | 約140億円前後(公開情報に基づく) | 不動産売却・AM収益が寄与 |
| 2021年2月期 | 約560~580億円(公開情報に基づく) | 約100~110億円前後(公開情報に基づく) | コロナ禍でホテル関連に逆風 |
| 2022年2月期 | 約550~570億円(公開情報に基づく) | 約75~85億円前後(公開情報に基づく) | 収益はやや低調 |
| 2023年2月期 | 約610~650億円(公開情報に基づく) | 約90~100億円前後(公開情報に基づく) | 回復基調 |
| 2024年2月期 | 約700億円前後(公開情報に基づく) | 約110~120億円前後(公開情報に基づく) | ホテル回復・AM/心築が下支え |
成長率
- 売上は5年で見ると年平均数%程度の緩やかな成長、ただし不動産売却時期により変動が大きい(公開情報に基づく)。
- 純利益はコロナ禍で一時落ち込んだものの、ホテル回復・運用収益の積み上がりで持ち直し傾向。
- この会社は「売上高の一直線成長」より、資産回転・AM残高・保有物件の価値向上で見る方が実態に合う。
💪企業の強み
-
独自の「心築」モデル
- 新築偏重ではなく既存不動産の価値向上に強い。
- ESG、省資源、地域再生と相性が良い。
-
不動産×再エネ×AMの3事業シナジー
- 景気敏感な不動産売却だけでなく、AMや発電収益で分散できる。
- 再エネ資産を金融商品化・運用できる点も強い。
-
資産規模・運用残高の厚み
- 全体資産残高6,704億円
- 自己保有資産残高3,050億円
- 累積運用資産残高2兆円以上
-
ESG・サステナビリティのブランド力
- 脱炭素宣言、TCFD、SBT、CDPなど開示意識が高い。
- 採用でも「社会的意義」を語りやすい。
-
ホテル・オフィス・インフラを跨ぐ運営力
- 全国約250棟を保有・運用。
- テナント・入居者接点が約5,000件あり、現場改善力を磨きやすい。
💀企業の弱み
-
業績の変動性
- 不動産売却の有無で売上・利益がぶれやすい。
- 安定収益だけでなく、案件の仕込み・出口戦略に左右される。
-
金利上昇の影響
- 不動産・インフラは資金調達依存度が高く、金利上昇は評価や収益性に逆風。
-
国内集中
- 日本国内中心のため、人口動態・地方需要・政策変更の影響を受けやすい。
-
大手総合デベロッパーほどの知名度・総合力はない
- 三井不動産、三菱地所、住友不動産のような超大型開発力では勝負しにくい。
- 一方で、ニッチな再生・運用で勝つ会社。
-
ホテル市況の影響
- インバウンド回復は追い風だが、景気後退・感染症・地政学リスクの影響を受けやすい。
🔮将来性
-
高い。特に以下が追い風。
- 既存不動産の再生需要
- 脱炭素・再エネ需要
- インバウンド回復によるホテル収益改善
- 金融商品としての不動産・インフラ需要
- 今後の伸びしろは、
- 心築物件の回転率向上
- AMのフィー収益拡大
- 再エネ資産の積み上げ
- 地域再生型プロジェクト
にある。
- 心築物件の回転率向上
- 逆に最大の注意点は、金利・不動産価格調整・再エネ制度変更。
🎭社風
- 少数精鋭・実力主義寄り(公開情報に基づく)
- 不動産業界の中では、金融・投資・AM色が比較的強い。
- 「人材」ではなく「人財」表記を使っており、人への期待値が高い。
- IR・ESG・サステナビリティ発信が多く、外部説明責任を重視する文化がうかがえる。
- 現場改善、数字責任、スピード感、オーナーシップが求められやすい一方、
大企業的な年功序列よりも、自走できる人に合うタイプ。
採用について
🎯求める人物像
公開情報や事業特性から見ると、相性が良いのは次のタイプです。
-
自律的に動ける人
- 少数精鋭型のため、指示待ちより主体性が重要。
-
不動産・金融・再エネの複合領域に興味がある人
- 単なる仲介や開発だけでなく、投資・AM・運営改善まで関わる。
-
社会的意義と収益性の両立を考えられる人
- ESGや地域貢献だけでなく、利益責任も強い。
-
数字に強い人
- 物件収支、投資判断、AMKPI、発電効率など、定量思考が重要。
-
現場感覚を持てる人
- 心築は机上の分析だけでなく、現地・運営・顧客理解が必要。
-
誠実で説明責任を果たせる人
- 上場会社かつ投資家対応重視のため、コンプライアンス意識は高い。
📊評価制度・給与水準
- 成果・専門性・再現性が重視されやすい会社と見られる(公開情報に基づく)。
- 上場会社の有価証券報告書ベースでは、単体平均年間給与は高水準で、一般的な国内平均を大きく上回るレンジ(1,000万円超~1,500万円前後の年もある水準)とみられる(公開情報に基づく)。
