最終更新日:2026/06/18(1年ごとに更新)
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企業について
🏢会社概要
- 社名:株式会社IHI / IHI Corporation
- 設立年度:1889年(明治22年)1月17日
-
創業:1853年(嘉永6年)12月5日
幕命により江戸・石川島に造船所を創設 - 資本金:1,071億円
- 代表者:代表取締役社長 井手 博
- 本社所在地:〒135-8710 東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル
- 従業員数:27,990人(連結、2025年3月末)
- 売上収益(連結):1兆6,268億円(2025年3月期)
- 支店・拠点数:公式サイトに拠点一覧あり。総数の明示は確認できないが、本社(豊洲)のほか、横浜工場、相馬事業所、鶴ヶ島工場、愛知工場など国内主要拠点を持ち、海外も米州・アジア大洋州の地域統括拠点、海外事務所、海外現地法人・合弁会社を展開(公開情報に基づく)
⭐企業理念
IHIグループは、社会とともに発展するよき企業市民であることを第一義とし、以下を経営理念としています。
- 「技術をもって社会の発展に貢献する」
- 「人材こそが最大かつ唯一の財産である」
目指す姿としては、
「ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる」
ことを掲げています。
また、企業情報ページでは、
「自然と技術が調和する社会」を創る
ことを強く打ち出しています。
📊事業内容
IHIは、重工・総合エンジニアリング企業として、主に以下の4事業領域を展開しています。
1. 資源・エネルギー・環境
- LNG受入基地・貯蔵タンク
- プロセスプラント
- 原子力関連機器
- ガスタービン、ガスエンジン、ディーゼルエンジン、推進装置
- カーボンソリューション
- アンモニア燃焼・脱炭素関連技術
特徴:脱CO2・循環型社会に向けたソリューションが中核。近年はアンモニアバリューチェーン構築を成長テーマとして明確化。
2. 社会基盤
- 橋梁
- 水門
- 鉄構
- シールド掘進機
- トンネル関連設備
- インフラ維持管理サービス
特徴:大型構造物を作るだけでなく、ライフサイクル全体での保全・更新まで踏み込む事業モデルが強み。
3. 産業システム・汎用機械
- 過給機(ターボチャージャ)
- 回転機械
- ロジスティクスソリューション
- ファクトリーソリューション
- 熱・表面処理
- 製鉄機械
- 製紙・パルプ機械
- 農業機械
特徴:生産設備・物流設備・回転機械など、BtoBの産業インフラを支える領域。顧客の運用最適化や保守まで含めた提案が多い。
4. 航空・宇宙・防衛
- 航空エンジン
- ロケットシステム
- 宇宙利用関連
- 防衛システム関連
特徴:IHIの成長ドライバー。民間航空エンジン、防衛需要、宇宙関連が今後の収益拡大を牽引する位置づけ。経営トップも航空エンジン・ロケット分野を成長事業と明言。
📈業績
※2025年3月期の売上収益は公式サイト記載。過年度は有価証券報告書・決算資料ベースの概数(公開情報に基づく)
過去5年の売上
| 決算期 | 売上収益(連結) |
|---|---|
| 2021年3月期 | 約1兆1,100億円(公開情報に基づく) |
| 2022年3月期 | 約1兆1,700億円(公開情報に基づく) |
| 2023年3月期 | 約1兆3,500億円(公開情報に基づく) |
| 2024年3月期 | 約1兆5,000億円(公開情報に基づく) |
| 2025年3月期 | 1兆6,268億円 |
過去5年の純利益
※「純利益」は親会社株主/所有者に帰属する当期利益ベースの概数(公開情報に基づく)
| 決算期 | 純利益 |
|---|---|
| 2021年3月期 | 約-690億円(公開情報に基づく) |
| 2022年3月期 | 約50億円(公開情報に基づく) |
| 2023年3月期 | 約120億円(公開情報に基づく) |
| 2024年3月期 | 約360億円(公開情報に基づく) |
| 2025年3月期 | 約590億円(公開情報に基づく) |
成長率
- 売上収益:2021年3月期→2025年3月期で約46%増
- 年平均成長率(CAGR):約10%前後(公開情報に基づく)
-
純利益:コロナ影響期の赤字から大幅回復。黒字転換後の利益成長が大きい
※赤字年度を含むため純利益CAGRは実務上比較しにくい
業績の見方
- 2021年頃は民間航空需要低迷の影響が重かった
- その後は航空エンジン、防衛、エネルギー、保守・アフターサービスの回復・拡大で業績改善
- 直近は売上・利益ともに回復基調だが、景気・為替・大型案件採算の影響を受けやすい体質は残る
💪企業の強み
-
重厚長大×先端技術の両立
- 造船・橋梁・プラントのような重厚長大分野から、航空エンジン・宇宙・防衛まで扱える企業は国内でも限られる
- ハードだけでなく、設計・建設・保守運用まで持てるのが強い
-
航空・宇宙・防衛の成長余地
- 航空エンジンは長期の保守収益が期待できる
- 防衛費増額、宇宙関連投資の拡大は追い風(公開情報に基づく)
-
ライフサイクル型ビジネスへの転換
- 経営トップが明言しているように、単なる製品納入から、LCB(ライフサイクルを通じた価値提供事業)へシフトしている
- 一過性の受注型から、継続収益型へ移行しやすい
-
脱炭素分野の技術ポジション
- LNG、アンモニア、燃焼技術、貯蔵・輸送設備など、エネルギー転換で使える技術資産が多い
- 特にアンモニア燃焼技術とバリューチェーン構想は独自性がある
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170年以上の歴史と顧客基盤
- 官公庁、インフラ、重工、エネルギー、航空など、参入障壁の高い市場に長く根を張っている
💀企業の弱み
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業績変動が大きい
- 航空需要、為替、資源価格、大型案件採算など外部要因に左右されやすい
- プロジェクト型事業は、1案件の遅延・採算悪化が利益に効きやすい
-
事業ポートフォリオが広く複雑
- 幅広さは強みだが、同時に経営資源の分散要因にもなる
- 実際に近年は事業売却・再編を複数進めており、選択と集中の途上といえる
-
固定費が重い
- 工場、設備、人材、品質保証体制などが重く、景気後退局面では収益レバレッジが逆回転しやすい
-
意思決定が大企業的になりやすい
- 歴史ある重工企業ゆえに、品質・安全・手続き重視で、スピード感が課題になりやすい(公開情報に基づく)
🔮将来性
総合評価:高いが、実行力が問われる会社
追い風
- 航空エンジン需要の回復
- 日本の防衛関連予算拡大
- 宇宙分野の商用化進展
- 脱炭素投資の拡大
- 保守・サービス収益の積み上げ
注目テーマ
- 航空エンジン・ロケット分野の拡大
- アンモニア等クリーンエネルギー分野の育成
- ライフサイクル価値提供への転換
- デジタル基盤高度化と変革人財育成
将来性の見方
IHIは、従来型の重工企業から、
「高付加価値の成長事業+継続収益型サービス」へ移行しようとしている会社です。
この変革が成功すれば、収益性・企業価値の上振れ余地は大きい。一方で、変革が中途半端だと、従来の低収益・高変動体質が残るリスクもあります。
🎭社風
- 真面目・堅実・品質重視の色が強い
- 大規模案件が多いため、安全、品質、再現性、組織連携を重視する傾向がある
- 技術者比率が高く、技術起点で物事を考える文化が根強い(公開情報に基づく)
- 一方で近年は、公式サイトでも「真面目なだけでは価値を生めない。どう冒険するか」という表現を出しており、変革・挑戦・越境を促す方向に舵を切っている
- つまり、昔ながらの重工の堅さと、新しい事業変革志向が同居している会社と見ると実態に近い
採用について
🎯求める人物像
公式サイトでは、
「自分を高めながら新しい社会のニーズに貢献していきたい、そんな高い志のある方」
を求めるとしています。
これを採用実務レベルで分解すると、以下の人物が合いやすいです。
-
社会課題への関心が強い人
- エネルギー、インフラ、航空、防衛、宇宙など、社会的意義の大きいテーマに関わりたい人
-
技術・専門性を深めたい人
- 研究、設計、開発、生産技術、品質、保守などで専門性を磨きたい人
-
大規模案件をチームで進められる人
- IHIの仕事は単独完結型より、部門横断・顧客折衝・長期案件が多い
- 協調性、調整力、粘り強さが重要
-
変化に前向きな人
- 既存事業の延長ではなく、脱炭素・デジタル・新領域への変革が求められている
- 「守り」だけでなく「攻め」の姿勢が評価されやすい(公開情報に基づく)
-
グローバル対応力のある人
- 海外案件・海外拠点・国際共同開発が多く、英語力や異文化対応力はプラス
📊評価制度・給与水準
- 上場大手メーカーらしく、等級・役割・成果をベースに評価される制度が中心とみられる(公開情報に基づく)
- 大規模製造業のため、短期成果だけでなく、品質、安全、プロセス遵守、チーム貢献も評価上重要になりやすい(公開情報に基づく)
- 近年は変革人財の育成を掲げており、従来型の年功一辺倒からは徐々にシフトしていると考えられる(公開情報に基づく)
給与水準
- 平均年間給与:約820万円前後(単体・有価証券報告書ベース、公開情報に基づく)
