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企業研究
最終更新日:2026/06/18(1年ごとに更新)
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企業について
🏢会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 石油資源開発株式会社(JAPEX) |
| 英名 | Japan Petroleum Exploration Co., Ltd. |
| 設立年度 | 1955年 |
| 上場 | 東京証券取引所 プライム市場(証券コード:1662)(公開情報に基づく) |
| 資本金 | 14,288,694,000円(公開情報に基づく) |
| 従業員数 | 単体900名台、連結1,500~1,700名規模(公開情報に基づく) |
| 本社 | 東京都千代田区 |
| 主要拠点 | 本社、技術研究所(千葉県)、北海道・秋田・山形・新潟・福島などの国内拠点、米国・ノルウェー・イラク・インドネシア等の海外拠点(公開情報に基づく) |
| 拠点数 | 国内外で10拠点超の体制とみられる(公開情報に基づく) |
- 1955年の創業以来、日本のエネルギー安定供給に関わってきた上場エネルギー企業。
- 祖業は石油・天然ガスのE&P(探鉱・開発・生産)だが、現在はLNG供給、電力、再エネ、CCS/カーボンニュートラルまで事業領域を広げている。
⭐企業理念
- 公式サイト上では、「必要なエネルギーを 必要な人へ。」が企業の姿勢を端的に示すメッセージとして掲げられている。
- 経営理念の実質的な中身は、以下の3点に整理できる。
- 日本および顧客へのエネルギー安定供給
- 長年培ったE&P技術を活かした総合エネルギー企業としての成長
- カーボンニュートラル社会への貢献と企業価値向上
- あわせて、HSE(安全・健康・環境)、コンプライアンス、サステナビリティ、地域社会との共生を重視している点も特徴。
📊事業内容
JAPEXの事業は大きく4本柱。
1. 石油・天然ガスE&P
- 国内油ガス田
- 北海道:勇払油ガス田
- 秋田県内3か所、山形県内1か所
- 新潟県内5か所
- 天然ガス地下貯蔵
- 新潟県・紫雲寺ガス田で実施
- 海外プロジェクト
- イラク・ガラフ油田
- インドネシア・グバン鉱区
- ロシア・サハリン1(SODECO経由)
- 米国タイトオイル・ガス開発(オペレーター/ノンオペレーター)
- ノルウェー海上鉱区
2. 天然ガス・LNG供給
- 国内ガス供給ネットワークを保有
- LNGサテライト輸送、LNGバンカリング、託送供給サービスを展開
- 主な基地
- 相馬LNG基地:23万klタンク×2基の国内最大級LNG基地
- 勇払LNG受入基地・勇払LNGプラント
- 米国フリーポートLNGプロジェクトにも参画
3. 電力・再生可能エネルギー
- 福島天然ガス発電所:出力合計118万kW
- バイオマス発電
- 網走バイオマス発電所2号機・3号機:各9,900kW
- 大洲バイオマス発電所:50,000kW
- 長府バイオマス発電所:74,950kW
- 田原バイオマス発電所:50,000kW
- 太陽光発電
- 北海道メガソーラー
- 見附太陽光発電所
- 新潟松浜太陽光発電所
- 蓄電池
- JAPEX美浜蓄電所:出力約2,000kW、容量約6,000kWh
4. カーボンニュートラル
- CCS(CO₂回収・貯留)を重点分野として推進
- 苫小牧エリアでのCCS関連試掘・事業検討
- E&P技術をCCS、地熱、周辺低炭素分野へ転用
- 2026年には「JAPEX経営計画2026-2035」を策定し、脱炭素対応を中長期成長の柱に位置付け
📈業績
※連結ベース、概数。売上高・純利益はIR資料/有価証券報告書等の公開情報をもとに億円換算したもの(公開情報に基づく)
| 決算期 | 売上高 | 純利益 | 概況 |
|---|---|---|---|
| 2020年3月期 | 約2,650億円 | 約-270億円 | 資源価格低迷で厳しい |
| 2021年3月期 | 約2,000億円 | 約-290億円 | コロナ影響で落ち込み |
| 2022年3月期 | 約2,500億円 | 約310億円 | 市況回復で黒字転換 |
| 2023年3月期 | 約3,370億円 | 約590億円 | 資源価格・円安で大幅増益 |
| 2024年3月期 | 約3,370億円 | 約360億円 | 高水準維持も利益はやや反動減 |
-
成長率
- 売上高CAGR(2020年3月期→2024年3月期)は約6%前後(公開情報に基づく)
- 2021年3月期の底から見ると、2024年3月期までに売上は約1.7倍規模へ回復(公開情報に基づく)
-
業績の特徴
- 売上・利益は原油価格、天然ガス価格、為替、権益先の生産状況に大きく左右される
- 製造業のような安定直線成長ではなく、資源価格連動型で変動が大きい
💪企業の強み
-
E&Pの技術蓄積が深い
- 地震探査、地質モデリング、貯留層シミュレーション、大偏距掘削、坑井技術などを自社で蓄積。
- 探鉱から生産、輸送まで一貫操業できる点は国内でも希少。
-
国内実インフラを持つ
- 油ガス田、パイプライン、LNG基地、発電所、蓄電所など実資産が多い。
- 単なる権益保有企業ではなく、供給ネットワークを伴う総合エネルギー会社。
-
天然ガスを軸にエネルギートランジションへつなげやすい
- 石炭・石油より相対的に低炭素な天然ガス、LNG、ガス発電、CCSの組み合わせは移行期に強い。
-
CCSとの親和性が高い
- 地下評価、坑井、貯留の技術はCCSと相性が良い。
- 脱炭素時代に既存技術を成長分野へ横展開しやすい。
-
国内外に案件を分散
- 日本国内だけでなく、イラク、米国、ノルウェー、インドネシアなどへ分散投資している。
💀企業の弱み
-
資源価格と為替の影響が大きい
- 市況次第で利益が大きく上下するため、安定性は高くない。
-
地政学リスクを受けやすい
- 中東、ロシア、北米など政治・規制・安全保障の影響を受ける地域で事業を行う。
-
巨額投資・長期回収型
- E&PやLNG、発電、CCSは初期投資が大きく、成果が出るまで時間がかかる。
-
化石燃料企業としての逆風
- 中長期では脱炭素政策や投資家のESG要求により、従来型上流事業に逆風がある。
-
知名度はBtoB寄り
- 業界内評価は高い一方、消費者向け知名度はINPEXや大手電力・商社より高くない。
🔮将来性
- 中期的には有望、長期的には転換力がカギ。
- 有望な理由
- 天然ガス/LNGは移行期エネルギーとして一定需要が続きやすい
- 福島天然ガス発電、LNG基地、蓄電所など周辺事業が伸ばしやすい
- CCSは政策支援が期待され、日本でも事業機会が拡大しやすい
- 2026-2035経営計画で、CN分野・海外E&P強化の方向性を明確化
- 注意点
- 化石燃料依存からどこまで非化石・低炭素へ収益源を移せるかが重要
- CCSや再エネは将来性が大きい反面、制度・採算・案件化に時間がかかる
- 総合すると、「従来型資源会社」ではなく「技術起点の移行期エネルギー企業」へ変われるかが最大の論点。
🎭社風
- 安全第一・堅実・技術志向の色が強いとみられる(公開情報に基づく)
- 油ガス田、LNG基地、発電設備を扱うため、HSE・法令順守・手順遵守の意識は高い
- 研究・技術・現場・企画・営業が密接に連携する、専門性重視のプロ集団型
- 一方で、脱炭素・新規事業・海外案件では挑戦姿勢も必要
- 働きやすさ面では、
- プラチナくるみん認定
- 健康経営銘柄3年連続選定
- 健康経営優良法人ホワイト5006度目認定
- PRIDE指標2025 シルバー など、制度整備と風土改善を進めている
採用について
🎯求める人物像
JAPEXで評価されやすい人物像は次の通り。
-
エネルギー安定供給への使命感がある人
- インフラ・資源・社会基盤に関わりたい人と相性が良い。
-
技術やデータに強い人
- 地質、資源工学、機械、電気、化学、情報、土木、環境系はもちろん、文系でも事業理解力・数値感覚が重要。
-
不確実性の高い事業に向き合える人
- 地下資源、海外案件、市況変動、規制変更など、正解が一つではない仕事が多い。
-
安全・倫理・コンプライアンス意識が高い人
- 事故や不祥事の許容度が極めて低い業界。
-
社内外と協働できる人
- 海外パートナー、官公庁、自治体、発電・ガス会社、商社、エンジ会社など関係者が多い。
-
脱炭素の移行期を前向きに捉えられる人
- 既存事業を否定するのではなく、どう転換・高度化するかを考えられる人が強い。
📊評価制度・給与水準
- 給与水準は高め。有価証券報告書ベースでは、平均年間給与は900万円台後半クラスとみられ、上場企業平均を上回る水準(公開情報に基づく)
- 理由
- 資源・エネルギー業界特有の専門性
- 海外案件・インフラ案件の大きさ
- 上場企業としての処遇水準
