最終更新日:2026/09/30(1年ごとに更新)
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企業について
🏢会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 日東紡績株式会社 |
| 英文名 | NITTO BOSEKI CO., LTD.(公開情報に基づく) |
| 設立年度 | 1923年4月1日 |
| 創立 | 1923年。2023年に創立100周年 |
| 資本金 | 約196億99百万円(公開情報に基づく) |
| 上場市場 | 東証プライム(証券コード: 3110)(公開情報に基づく) |
| 従業員数 | 連結約2,600名規模(公開情報に基づく) |
| 本社 | 東京都内(公開情報に基づく) |
| 支店・拠点数 | 本社1、国内支店2(大阪・名古屋)、国内事業センター/工場が複数、海外主要拠点は米国・台湾など(公開情報に基づく) |
- ルーツは繊維会社だが、現在はグラスファイバー、電子材料、メディカル、断熱材、機能性ケミカルへ事業転換した素材・機能材料メーカー。
- 1938年にグラスファイバーの工業化に世界で初めて成功した歴史を持つ。
⭐企業理念
- 経営理念:「健康・快適な生活文化を創造する」
- 長期ビジョン 「Big VISION 2030」
- 「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチNo.1を創造し続ける企業グループを目指す
- ステークホルダーに対して「日東紡でよかった」と思われる企業グループを志向
📊事業内容
主力は5事業本部制。
1. 電子材料事業
- 電子材料用途のグラスファイバーヤーン・クロスの開発・製造・販売
- 用途:
- プリント配線基板
- 半導体パッケージ基板
- 5G/6G、サーバー、データセンター向け高機能基板
- 強み:
- 低誘電・低熱膨張のスペシャルガラス
- 「Tガラス」「NEガラス」など独自材料群
2. メディカル事業
- 体外診断用医薬品が中心
- 骨代謝、血漿タンパク、免疫分野などに強み
- 米国拠点も含めて、原料~製造販売までの体制を構築
3. 複合材事業
- FRP/FRTP向けグラスファイバー
- 用途:
- 自動車軽量化
- スマホ筐体
- 家電
- スポーツ・産業用途
- 異形断面繊維「フラットファイバー」など差別化技術あり
4. 資材・ケミカル事業
- 産業資材用グラスファイバー
- スペシャリティケミカル
- 繊維・接着芯地
- インクジェットプリント用助剤など
5. 断熱材事業
- グラスウール断熱材
- 住宅・ビル・設備材向け
- 省エネ住宅、断熱等級6・7、ZEH需要を追い風に拡大余地あり
セグメント別売上高
公式サイト掲載値より。
| セグメント | 売上高 | 構成比 |
|---|---:|---:|
| 電子材料事業 | 493億円 | 41.7% |
| メディカル事業 | 139億円 | 11.7% |
| 複合材事業 | 134億円 | 11.3% |
| 資材・ケミカル事業 | 95億円 | 8.1% |
| 断熱材事業 | 151億円 | 12.8% |
| その他 | 171億円 | 14.4% |
- 売上構成から見ると、現在の収益ドライバーは電子材料。
- ただし、メディカルや断熱材も中長期の柱として育成中。
📈業績
過去5年の売上・純利益
連結・概算、億円ベース(公開情報に基づく)
| 年度(3月期) | 売上高 | 純利益 |
|---|---|---|
| 2020年3月期 | 約850億円 | 約45億円 |
| 2021年3月期 | 約800億円 | 約40億円 |
| 2022年3月期 | 約890億円 | 約68億円 |
| 2023年3月期 | 約1,004億円 | 約66億円 |
| 2024年3月期 | 約1,183億円 | 約123億円 |
成長率
- 売上高:5年で 約39%増
- 売上CAGR:年率約8~9%
- 純利益:5年で 約2.7倍
- 純利益CAGR:年率約28%前後
業績の見方
- 2021年頃は市況・コロナ影響もあり伸び悩み
- その後は電子材料の需要拡大と高付加価値品の拡販で回復・成長
- 2024年3月期は、スペシャルガラス関連の伸長が全社業績を強く牽引したとみられる(公開情報に基づく)
💪企業の強み
-
グローバル・ニッチ戦略が明確
- 巨大総合化学メーカー型ではなく、特定分野で深く勝つ構造
- 特にスペシャルガラス、極薄クロス、体外診断薬は参入障壁が高い
-
歴史のある独自技術
- グラスファイバーの工業化で世界初
- 長年蓄積した材料設計・溶融・繊維化・クロス加工の技術資産が厚い
-
成長市場との接続が強い
- AIサーバー、データセンター、5G/6G、高速通信
- EV化・軽量化
- 省エネ住宅
- 予防医療・検査需要
-
電子材料とメディカルの二本柱
- 素材一本足ではなく、景気循環の異なる事業を持つ
- 特にメディカルは相対的に景気耐性が高い
-
中計の投資姿勢が積極的
- 2024~2027年度で設備投資累計約1,200億円
- 研究開発費累計約160億円
- 先行投資で競争力を厚くする意思が明確
💀企業の弱み
-
電子材料依存の高まり
- 売上の4割超を電子材料が占める
- 半導体・基板市況の調整局面では業績変動が大きくなりやすい
-
エネルギー多消費型事業のコスト影響
- ガラス溶融は電力・燃料コストの影響を受けやすい
- 原燃料高・為替・物流費が利益を圧迫しやすい
-
事業ポートフォリオがやや複雑
- 電子材料、メディカル、断熱材、繊維、ケミカルと幅広い
- 強い事業と成熟事業の差があり、資源配分の難しさがある
-
国内生産拠点の集中リスク
- 福島との結びつきが強く、自然災害・供給網リスクには一定注意が必要(公開情報に基づく)
🔮将来性
-
将来性は高め。理由は以下の通り。
-
AI・高速通信向け基板材料需要
- 高速大容量通信に必要な低誘電材料の需要拡大
-
メディカルのグローバル展開
- 米国拠点強化、試薬ライン拡大で中長期成長余地あり
-
環境対応素材
- 断熱材、省エネ、自動車軽量化、リサイクル、脱炭素テーマと親和性が高い
-
中期経営計画の数値目標が強気
- 2027年度 売上高1,550億円
- 営業利益360億円
- ROE 8%以上
-
AI・高速通信向け基板材料需要
- 一方で、短期的には電子材料市況の波と大型投資の回収進捗が重要なチェックポイント。
🎭社風
- 老舗メーカーらしい堅実さと、技術ドリブンの改善志向が強い会社とみられる(公開情報に基づく)
- 福島との結びつきが深く、地域貢献色が強い
- 一方で近年は、
- 5事業本部制への再編
- オープンイノベーション
- AI/DX活用
- 海外展開強化 など、変革色も強まっている
- 合う人:
- 落ち着いた環境で専門性を高めたい人
- BtoB素材・技術営業・研究開発に興味がある人
- 合わない可能性がある人:
- 即断即決のベンチャー的スピードを最優先したい人
採用について
🎯求める人物像
公式の長期ビジョン・中計から逆算すると、相性が良いのは次のタイプ。
- 技術・専門性を深く積み上げられる人
- ニッチ市場でも世界で勝つ意識を持てる人
- 顧客課題を起点に開発・提案できる人
- 製造・販売・開発を横断して協働できる人
- 変化を嫌わず、既存の枠を越えて新規テーマを探索できる人
- グローバル展開に前向きな人
特に中計では、
- 「開製販の一体運営」
- 「顧客視点の強化」
- 「新たな柱づくり」
- 「オープンイノベーション」
を打ち出しており、単なる職人気質だけでなく、事業視点を持つ人材が評価されやすいと考えられる。
📊評価制度・給与水準
- 年功一辺倒より、役割・成果も見る大手メーカー型とみられる(公開情報に基づく)
- 賞与は業績連動色があり、中計では営業利益達成時に「第3のボーナス」支給方針を明示
- 営業利益125億円達成で0.5カ月分
- 以降25億円ごとに0.5カ月分増額
