1 「安定」
世の中のため、社会的に必要不可欠な仕事
介護職の「成長」について。
20代から介護のしごとをしている「介護のプロ」にインタビューしました。
介護のしごとでは、どのような成長ができますか?
未経験の場合は、まずは介護職員としてスタートします。
資格がないと介護のしごとができないと思っている方が多いですが、資格がなくても働くことはできます。
資格がないと介護で働けないと思っている人は多そうですね。
そうですね。
無資格ではじめて、しごとをしながら資格を取っていく、という方も増えています。
資格のあるなしで、働き方に差がつくんですか?
資格や働く施設によって違いますが、多少は差がつくと思います。
施設によっても異なるんですね?
はい。
大きいのは資格手当ですね。
資格をもっていると手当がもらえる、という施設は多いです。
どんな資格がありますか?
大きくは、以下の4つです。
無資格ではじめて、そのまま資格を取らずに働くこともできるんですよね?
はい。
ただ、今後は「認知症介護基礎研修」の受講が必須になる予定です。
2024年までにこの研修を受ければ問題ありません。
介護職としてのキャリアを積むと、どのようにステップアップしていくんですか?
一般職のように、平社員、係長、課長、、、と昇進していくようなイメージではなく、資格やスキルに応じて、できることがどんどん増えていくというイメージです。
もちろん、できることが増えれば、給与も上がっていきます。
具体的には、どんな仕事ができるようになっていくんですか?
主に、以下のようなことがあります。
役割の変化と、給与の関係はどうですか?
介護は給与が低いと言われますが、最初の「介護スタッフ」だと月16万円程度でしょうか。
一家を1人で支える、となると厳しい水準だと思います。
経験をつむと、給与はどのくらい上がりますか?
年数をかさねながら資格取得をしていけば、おおよそ350万円〜400万円ぐらいの年収が相場です。
エリアマネージャーや施設管理者であれば、年収500万円以上になることもありますね。
国が介護職の待遇改善に力を入れているという話も聞きました。
そうです。
施設によっては、国からの手当を活用することで、介護リーダーや介護主任などでも年収400万円を超えるところも出てきているようです。
資格を取りながらできる仕事の範囲を広げていくと、成長につながりそうですね。
そうですね。
知識やスキルをどんどん身につけながら、自分のレベルにあった資格を取っていくことで、成長を感じやすい仕事だと思います。
ただ、ケアマネや管理者などのポジションは数が限られているので、全員がそこを目指すと、そのポジションに就けない人が出てくるのも事実です。
どうしても、ケアマネや管理者になりたい場合はどうすれば良いですか?
高齢者がどんどん増えているので、新しい介護施設の求人が増えています。
また、ケアマネや管理者の離職によって空きがでる施設も出てきます。
成長を続けていれば、ケアマネや管理者のポジションが空いた時に、すぐに応募することができると思います。